■時事通信社の取材レポート


それは、忘れもしない11月13日の朝。
事故の関係でバイクをバイク屋に預けてしまっていた俺は、片道15kmの道のりを自転車で往復する毎日。その日もいつものように会社について、自転車を5Fまで担いで上がって、汗を拭きつつスポーツドリンクを飲みながら、PCの電源を入れていった。

ちなみに、自分の部署は人が少ないので、今は2人分の机を占有しています。とても幸せ。愛機ThinkPad600EをLANに接続。仕事マシンも立ち上がったのでメールを受信させた。
仕事マシンは株を売買するときに…やめとこ。
さて、受信されたメールをチェック。数時間前にメールチェックは済ませているのだが、仕事マシンにしか受信できないメールがたまーにあるのだ。

受信トレイに未読が1件。アカウントはokamot.com。
「あれ?」さっき受信したときはなかったメールだ。サブジェクトにはこうある。「はじめまして。取材のお願いです。」明らかに自分が興奮していく様がわかってしまった。

発信元は時事通信社の兜クラブの記者さん。名前から察するに男性か…。
メールの内容は
“マネックス証券に取材で行った際に、松本社長よりフリークスのサイトを紹介していただいた”と書いてある。マネックスにはこのサイトの準備段階からメールでいろいろ問い合わせているので、社長が見ていてもおかしくはないのだが、記者さんに紹介してくれるなんて…感激。

さて、メールを読んでいくと“マネックスはなぜ人を引きつけるのか〜”ってことを調べていらっしゃるそうだ。いやいや、魅力があるからでしょーと思いつつも、取材にOKをしました。

この時点で数人の方に取材がある件をメールしてしまった。が、後で思い直してそれ以上は話さないことに決めた。でも、何もしないわけにも行かないので、この日の夜のチャットで、記者さんが求めているテーマについてみんなで議論してみようと言うことに決めた。

記者さんからはすぐに返事が来て、取材の方法についていろいろ決めることになった。といっても、自分は大阪、時事通信社は東京。実際に会って取材はなかなかできそうもない。そこで、メールと電話で取材を進めていくことに決定。
その日のうちにPHSと自宅に電話が入ったみたいなのだけど、ちょうど自転車で帰宅中だった。

電話取材は14日(火)。昼休みに行うと言うことだった。

その日の夜のチャットはなかなか盛り上がった。参加者の許可をいただき、ログを保存。いつでも送信できる状態にしておいた。


11月14(火)--------------------------------
さて、いつものようにチャリ通な俺。
取材がある日というので、さすがに緊張したけど「いや、そんなたいそうなものじゃないハズ」と心を落ち着ける。ついに昼休み!相方に食事を買ってきてもらい、俺は飯を食べながらマーケットスピードをいじくっていたところに電話がかかってきた。

俺:「もしもし、お電話代わりましたー」
記者さん:「はじめましてー」


女性だ。
名前から察するに男性だと思っていた。が、確かに読み方を変えると女性の名前になる…。一本とられたなぁ。

挨拶も適当に、早速取材に入る。
記者さん:「早速なんですが、なぜこのサイトを作ろうと思ったのですか?」
俺:「なんとなくです。」

どかーーーーん!何を言っているんだ!俺!もっとかっこいいことをいわんかい!
でも、実際何となく作り始めたということ、それがYahoo掲示板で反響を呼び、マネックスからもOKをもらい、今のような形になったということを話した。

記者さん:「岡本さんはマネックスのどこに魅力を感じられたのですか?」
俺:「魅力ですか…」

ここで、俺はデビュー前のインディーズのバンドを見つけたような感じだという話をした。

あとは、サイトのコンテンツをどのように考えたのかとか、いつ作っているのかとか、そういう話をした後に、年齢を聞かれる。
俺:「25です。」
記者さん:「お若いじゃないですかー」
このときほど「投資家」と呼ばれてうれしい思いをしたことはない。

俺の仕事はクリエイターっぽいことをしているが、WEB系じゃないんだな。WEBを本業にしたいわけだけども。
松本社長は俺をWEB系だと思われている話を記者さんから聞く。で、「とてもうれしそうでした。」とも。

さて、俺には言っておかなくてはならないことがある。そう、昨日のチャットのログの話だ。
その話をすると「是非!」と言うことだった。

最後に、
俺:「こんな内容(俺の話ね)で大丈夫ですか?」と聞くと、
記者さん:「大丈夫ですよ。」とのこと。やっぱプロは違うなぁ。

内容がちぐはぐになってしまった。まぁ、電話では簡単な質問のやりとりで終わったんだよと言うことだ。

それからは、メールでいろいろと質問を受けそれに答えていく感じで取材は進み、18日(土)に出稿となったそうだ。
どのように配信されるのかはわからないけど、この記事を夕刊フジが掲載してくれた。しかし、その夕刊フジは手元になく、おそらく同じ内容が書かれているであろう、記者さんからいただいた、配信された記事のハードコピーしか残らなかった。ま、いいや。


初めての取材なので、何を話していいのかわからないし、まだまだ未熟者だと言うことが自覚できた一件でしたわ。記事の反応があったかどうかは自分でもわからなかったけど、取材のあった後あたりから、いろいろなco.jpホストからのアクセスを確認できたので、それなりに注目を浴びているんでしょうな。がんばらないと。

2000.12.9 Shingo Okamoto