■京都オフレポ(のんちっちバージョン)2001.1.20

2001.01.20-21MONEXホルダーOFF in 京都

長編オフレポ  「のんさん、京都に行く」    改訂版

◆ 出発 ◆

 その日も朝からてんてこ舞いだった。本当にオフ会に行けるのか、その日、新幹線に乗ってみるまでわからないような状況のなか、一泊で家を空ける準備におおわらわ。結局、急いでください、と依頼したタクシーを待たせることになり、運転手さんにチクリと嫌みを言われたりしたが、とにかく無事に家を出たときにはもう、心は関西に飛んでいた。

 タクシーの中でホッと一息していたら、忘れ物に気が付いた。大変だ、オフ会で見せびらかす(?)ための、マネ飴とマネティッシュを忘れた!みんなでくじ引きして、当たった人にあげようと思っていたのに〜。ちぇっ。
 駆け上がったホームは思ったより寒かった。温まろうと自動販売機でコーヒーを買ったが出てきたコーヒーは冷たかった。あぁ、また間違えた。ショック!なんか、先が思いやられるなぁ。

 まずは、大阪まで足を延ばし、友人に会った。話が弾み、時間を忘れてしまっていたようだ。気がつかない間に幹事さんから携帯にメッセージが入っていた。「のんさん、いま何処?」
 しまった!急げ!新大阪が近かったので、京都まで新幹線で行くことにする。すっかり京都入りが遅れてしまったが、こだまに乗れば15分。走って飛び乗った車両は売店の後ろの狭い車両で、珍しいことに、ひとり席だった。乗るのは15分といっても、これは快適だなぁ。喜んでいるうち発車のベルがなった。そのときだ、ふと、冷たいものが頭をよぎった。そう、私はいつもの習慣から、下りの新幹線、岡山行きに乗っていたのだ。大阪からみれば京都は上りだということに、最後の一瞬で気付き、あわてて飛び降りた。まるで漫画だな、私はサザエさんか。。。と自分に呆れながらも、とにかく階段を駆け降りてまた駆け上がり、隣のホームから上りの新幹線に飛び乗った。これがひかりで次の停車駅が横浜だったりしたら、大笑いだが、さすがにそこまでドジじゃないぞ。1分違いの上りのこだまに、ぎりぎりセーフ! 今日はよく走る日だ・・・。その間も、携帯に幹事さんから、メールが入っていた。あ〜、ごめんなさい、大遅刻です!

◆ 雪 ◆

 京都駅につくと、そこは、真っ白な雪景色。わ〜雪の京都だぁ!感激しながら目にしたものは、タクシー待ちの長蛇の列だった。ここで、凍えながらひたすらタクシーを待つことになる。30分ぐらい待っただろうか。やっと乗ったタクシーはチェーンをつけていて、雪で大渋滞の道をガタンガタンガタンガタンガタンガタンとゆっくり走った。運転手さん曰く、この天気でチェーンをつけていないタクシーはタクシーとしての運転手の自覚が足りない!とのことだった。私もガタンガタンガタンガタンガタンと跳ねながら、相づちを打った。乗り心地は最悪だったが、大渋滞のためいつもの倍の料金(運転手さん談)でホテルに到着。かっこいいベルボーイに荷物を持ってもらいちょっとご機嫌になる。チェックインを済ませて、すぐにまたタクシーで会場に向かった。今度のタクシーは「自覚のない」快適なタクシーだった。(笑)ここでも携帯電話が大活躍だ。皆はもう店にはいっているらしい。遅れると連絡はしてあったものの、やはり焦る。

◆ オフ会! ◆

 会場付近でタクシーを降りると、懐かしいchikaさんが傘を差して迎えに出ていてくれていた。横浜オフ以来だ。「あ、ちかさ〜ん!」見知らぬ土地で知った顔を見つけるのは嬉しいものだ。大きなchikaさんのあとから、小さくなってらんぶるの戸をくぐった。うん、いかにも京都って感じで素敵な店構え。さて、ここからが緊張だ。みんなすでに知り合いとなっているところに、ひとりで遅れて入っていくのは恥ずかしい。めちゃくちゃ恥ずかしかった。遅れてすみません、といいながら、誰の顔もまともにみることができなかったが、それでも、くろっちさんと、neeneeさんはなんだかすぐにわかってしまった。毎日チャットしてるからね、なんとなくピンときたのかな。(笑) 会えて嬉しい〜〜!
 皆が気軽に声をかけてくれたので、ちょっと安心した。空けておいてくれた席に座ると、隣はいつもチャットで言いたい放題言い合っているmone_tarouくんのようだ。でも、あまりにも若くてハンサムだったので完全にうろたえてしまった。ヾ(*゚Д゚)人(*゚д゚)ノ  え・・・こんな若い男の子を相手に、私はチャットであんなことやこんなこと(どんなことやねん?)を言っていたのか!そう思うと、まともに顔をみることもできなかった。歳も一回り違うのか・・・ショックだ。(笑)

 それでも念入りな自己紹介が終わるころには、不思議なほどうち解けていた。儲け話、失敗した話、株式投資に対する考え、マネックスへの思い、等々、みんなの楽しいお話に笑い転げながら、美味しいお料理とビールも進む。時間はあっという間に過ぎていってしまった。本当に楽しかったよぉ。幹事さんに感謝。また、素晴らしいメンバーにも感謝!また一緒に食べて飲んで語ろう!

 さて、ここからは、オマケのオフ会・・・。残念ながら、時間の都合などで、ジャマさん、yumemiさんが一次会まで。neeneeさん、大吉さん、mone_tarouさん、そして、相方さんが2次会まで・・・と少しずつメンバーが減ってしまいましたが。。。(今度会ったときには、ぜったい帰さないわよ〜!)

 フリスビー型灰皿のあった楽しい空間、地球屋での2次会。「マネックスのことを思うなら、まっちゃんにちゃんと意見を言うべきだ!」「そうだそうだ!」酔った勢いで、みんな元気がいい。そしてめちゃくちゃお洒落なバーでの3次会(chikaさん熟睡♪)、と進み、ついに酔いが回ってしまった。最後のジントニックが効いたのか、歯がガチガチ、体が震えて止まらない。まいったなぁ。飲み過ぎたか・・・。タクシーでホテルまで送っていただき、「お休みなさい!」と挨拶したまでは良かったが、その後、荷物もやけに重く感じられ、やっとのことで部屋までたどり着き、倒れ込むように寝てしまった。広い部屋だったのに、私の行動半径はやたら狭かった気がする・・・。

◆ 京都観光 ◆

 さて、翌日はさわやかな晴天。宿泊したメンバーと地元の大次郎さんで京都観光をすることに。寒い駅でタクシーを待つ間、chikaさんがふといなくなって、あれ?と思ったが、戻ったchikaさんの手には全員分の暖かいコーヒーが。chikaさんはそういう人だ。
 
 静かな大徳寺の庭には真っ白な雪が残り、絵はがきのようだった。JRのポスターになった高桐院では、皆で静かに座って雪を眺め、竹林が風にそよぎサラサラと音を立てる葉音を楽しんだ。でも、静かにできていたのは最初だけ。タイガーさんの面白いお話に、皆で爆笑してしまったが、貸し切り状態だったので、まぁ、勘弁してもらえるだろう。雪で滑らないように慎重に歩いて細川ガラシャのお墓がある庭に降り立つと、ときどき屋根や木々からバサッと雪が落ちる。風流だぁ〜。う〜ん、雪の京都もいいなぁ。でも、春も来よう!秋も来よう!と話も弾む。

 途中、家に電話を入れてみるが、それほど早く帰る必要もなさそうな様子で安心した。すでに、すっかり遠足気分。歩いて、千年続くというあぶり餅の茶屋へ。あぶり餅は小さくちぎった餅を串にさし、黄粉をまぶして、炭であぶって焦げ目をつけ、白味噌のあんをかけた、素朴で香ばしくおいしいお餅だった。焼くのはいつも「ヨボヨボのおばあさん」というのが千年間のお約束らしい。(タイガーさん談)お店の人に集合写真を撮ってもらうときに、あぶり餅が写るようにと皿を傾けていたら、白味噌あんがテーブルにこぼれてしまっていた。あぁ、またやってしまった・・・。お茶とお餅を楽しみながら、またまた株のお話。みんな株式投資が好きなんだなぁ。お餅をおかわりしたいぐらいだったが、誰も言い出さないので、我慢した。
 青空のもと、屋根や木々の雪が溶け始め、霧雨のように風に舞っているのがキラキラ光って見えた。門前の家の前に作られていた男らしいタヌキの形の雪だるまが、行きに見たときよりも男らしくなくなっていて、爆笑する。広い通りでタクシーを拾うまでの間、タイガーさんの「プットとコールについて」のおもしろ講義を聞きながら歩いた。いつも難しいことを、おもしろい例えでわかりやすく話してくれる。タイガーさんの特技だ。

 次は東寺。なんか有名な市をやっていて、大変なにぎわいだった。揚げたてコロッケを買い人混みをぶらぶら歩きながら食べる。あぁ、美味しい! 歩きながら食べるって楽しいなぁ。次はたこ焼き!ハフハフいいながら、立ったままみんなでつついた。そして、お芋の揚げ菓子。甘くておいしい!結局これがお昼ご飯となった。あれ、全然お金払ってないや。。。ごちそうさまでした。m(_ _)m 

 東寺から歩いて京都駅に向かい、もっとも遠くから駆けつけてくれたくろっちさんの新幹線の時間までミスタードーナツでコーヒータイム。(そこでなんと、初めて5点のカードがでた。嬉しい。金のエンジェルに次ぐ嬉しさ!)コーヒーを飲みながらshimeさんの人生についての興味深いお話を聞かせて頂いた。さすがshimeさんだ。奥行きが深い。そして、ついにくろっちさんとのお別れの時間になってしまった。皆で見送りのため、改札に向かった。
 途中、私の目の前をひとりで歩いている子どもが目に入った。目が不安そうに泳いでいた。表情も硬い。泣く寸前だ。「え?もしかして迷子?」くろっちさんの出発の時間も気になったが、迷子なら放っておくこともできず、気になって雑踏の中、その子の行方を追った。途中で追いつけなかった私に変わって、大次郎さんが走って、その子が親と会えたのを確認してくれた。なかなかやるじゃん。ほ〜っ、としたのも束の間、あ、くろっちさんの見送り!来た道をまた必死に走って改札まで戻り、くろっちさんとお別れの抱擁をした。(ちなみに女同士よ♪)優しくて素敵なくろっちさん、まだまだ話し足りないよぉ。なんか、泣きそうになってしまった。(> <。) 再会の約束をして、見えなくなるまで見送った。なんでこんなに寂しいんだろう。やっぱりとても楽しかったからだね。

 さて、これからもう少しだけ、観光する時間がある。一台のタクシーに5人で乗り込み、押すな触るなと言いながら、駅から近いところで、三十三間堂に行ってみよう、ということになった。ところが、タクシーで到着すると、もう閉館だったので、急遽、清水寺周辺に行ってみることに。清水寺ではなく、その周辺の散策だ。有名な七味屋で、買いたかった「おばんざいの素」をゲット。ふふふ、これで美味しい煮物ができる! 昔、通ったことのある、懐かしい坂道を下り、漬け物を試食し、笑いながら写真を撮り、観光コースから少し外れて、料亭などが並ぶ静かな小道を歩いた。きりりとした着物姿の女性が、入り口の前をきれいに掃き清めていた。花も飾られている。う〜ん、いいなぁ・・・。

 ぶらぶら歩いて八坂神社に到着。夕方の八坂神社には、もう昨日の雪はまったく残っていなかった。そこで撮った最後の写真が一番のお気に入りだ。もう昨日の緊張などカケラも残っていない笑顔の写真・・・。
 それぞれの都合もあり、全員でここまで来ることは出来なかったけれど、それぞれに楽しい思いをしてくれただろうか、そんなことを思いながら、なんだかもの寂しくなる京都の夕暮れ時を、昨日より仲良しになった5人でとぼとぼ歩いて市バスに乗り、少し無口に京都駅へ向かった。ついに大人の遠足は終わってしまった。駅でのお別れも寂しいので、隣接の伊勢丹のおみやげ物売場の雑踏の真ん中で、shimeさん、タイガーさん、chikaさん、とお別れした。いっぱい握手した。また会おうね〜!
 そしてみんなはそれぞれ人混みに消えていった。

◆ 帰路 ◆

 広くて立派な京都駅、秋葉原の比じゃないなぁ。結局地元大次郎さんに新幹線まで誘導?してもらうことに。あぁ、情けない。。。でも、お陰で間に合いました。ありがとう、大次郎さん。
 いよいよ帰路となった。子どものようによく笑い、よく喋り、よく歩き、よく食べてよく飲んだ。それにかなりはしゃいだ。大活躍の携帯電話もすっかり電池切れ。私も電池切れだ。新幹線に乗ると、ぐったりと椅子に沈み込むように座った。隣の席も空いていたので、いかにもひとりになったという気がした。さっきまでにぎやかだったのになぁ・・・。
 京都で過ごしたこの週末は、なかなか家を出ることもない私にとって、単なるオフ会という言葉ではくくれないような、気の合う仲間との楽しい楽しい、大人の遠足だったんだなぁ。と実感。寝たら東京まで行ってしまいそうだと用心していたけれど、ぼんやり窓の外を眺めているうちに、いつもの2倍ぐらいの早さで静岡に着いた気がして、なんだか、ため息がでた。夜だというのに、静岡は暖かかった。

 ◆◆◆◆◆

 すでに数週間たってしまったけれど、あれ以来、パソコンの画面の向こう側にいる人の表情がわかるようになったし、チャットの言葉にも体温を感じるようになった。そんなこともあって、次回の東京オフで、今回来れなかった皆さんにも会えたらいいなぁ、って余計に強く思うのかもしれない。  
 
 それにしても、今でも隣に座ったあの男の子が、まねたんとは思えない私でありました。

  おわり

   by のんちっち