■オリコミレポート 2001.3.6

この文書に含まれる情報には、筆者の主観による解釈が含まれています。
マネックス証券の公式な発表情報、公式見解ではありませんので、ご了承の上、ご覧ください。
レポートの内容について、マネックス証券に問い合わせることは御遠慮願います。また、筆者およびMONEX freaksにおいても、内容についての御質問等にはお答えできかねます。
レポートの著作権は筆者に帰属します。無断で転載、転用等の行為を禁止します。


第6回 オリエンテーションコミュニティーレポート

日時:2001年2月24日 13:00〜17:00頃
場所:東京都千代田区神田、竹橋安田ビル

余談。。。

 小雨の降るちょっと肌寒い当日、マネフリチャットで夜更かししてしまい、なんと寝坊してしまいました。11時に出発の予定だったのにおきたのが11時、食事もせずに駅までダッシュしてなんとか間に合いそうな時間に横浜線に乗り込んだのでした。

 電車の中で場所の確認などをしていて、あっ!忘れ物!

そう、松本社長のサインをもらおうと買い込んだ本(eに挑む!)を忘れてしまったのです! でも神保町なら本屋もたくさんあるし、10分か15分で買えるかもしれないとおもって、神保町三省堂へ。。

 近所の本屋では株投資コーナーにひらずみだった“株の新発想”が、こともあろうに三省堂の店頭になかったのです。。 (T_T)

腹が減っては戦ができぬとサンドイッチとコーヒーを買い込んで。
場所は〜〜とまたもダッシュ!

ちょっと迷子状態になりながら、この辺かぁ〜とふらふらしているとビルの前に「マネックス証券 オリエンテーションコミュニティー会場」の立て札。12:55分。ふぅ〜間に合った。。

ビルを入ると早速、案内の男性が。。
「マネックス証券のオリエンテーションコミュニティーのお客様ですか?」
と親切にご案内。エレベータの前にもマネックスの方がいらして3Fです。
3Fにつくと、こちらです。と矢次に案内されて会場へ。

(会場はマネックス証券内ではありませんでした。ちょっと残念。。でも、20人も余分に入る無駄な会議室を持っているわけありませんよね。)

12:59分。。。サンドイッチ食べる暇なし。。。(v_v;)。。

開始予定時刻になっても、参加予定者が数名あつまらず、しばらくお待ちくださいという状態でした。(待つのかぁ。。。遅刻しなくてよかった〜。。(^_^;

結構きれいな会場で、机には

・名前入りのプレート(ゲーム番組みたい。。)
・式次第とアンケート結果
・MONEX封筒
・レポート用紙
・ボールペン+シャープペン
・伊藤園の緑茶のペットボトル(500ml)とコップ

机の配置はこんな感じでした。。

★が私の位置。

1人欠席で19人が参加していました。20人というのはおそらく、意見を聞く限界だなぁと思えるサイズでした。

会場にはいったときには空席だった松本さんと工藤さんの席。
ダッシュしたため「うぇ〜暑い!」とかいいながら上着を脱いだりしているうちに、いつの間にか着席なされておりました。
(そうそう、服装は軽装で。ということでした。)

松本さんはTVやWebのストリーミング映像で見たとおり。
落ち着いた紳士ですね。

びっくりしたのは、工藤さん。取締役だからと、勝手にちょっとおばさん系を想像していましたが、結構きれいな人!

内藤さんは、聡明そうな男性。


まず、工藤さんから精算書記入について一言あり、松本さんから簡単なご挨拶。
なんと38度の熱があるとか。。ご苦労様です。m(_ _)m

式次第は

13:00 開会
    アンケートの結果説明
    委員自己紹介と一言
    社員紹介と一言
    エアボード回覧のご案内
    本日のディスカッションのポイントをセレクト
    ポイントに関してのディスカッション開始
14:30 エアボード・ワクワク対応画面デモ
14:45 ティーブレーク
15:00 議題に関して議事進行
16:00 ディスカッション終了。記念撮影

●まず、内藤さんから事前におこなったアンケート集計結果の説明。
OHPはぜんぜん見えませんでしたが、手元に資料がきており、淡々とよみ、聞き入りました。

*アンケートの説明中に、精算用紙にばたばた書き込んでいました。
もっと早めにくれば、社員の方と話もできた様子。寝坊が悔やまれる!

アンケート結果は、20人という少人数から集計した割に内容の濃いものだったと思います。詳細は、書くと大変なので省略しますがホームページで公開してくれてもよいのにと思いました。
集計も丁寧に行われたようで、回答の割合のほか、オリコミ委員の具体的な意見が、箇条書きで追加されていました。

おおむね予想通りというか、各種サービスには8割くらいの人が満足しているとのこと。ちょっと意外だったのはiモード取引の利用者0%でした。(アンケート対象20人についてのお話です。僕はエッジなので無関係ですし、さすがにPHSでは株取引にはちょっと不安なので興味ありません。)

●さて、次が大事、オリコミ委員(ユーザ)の自己紹介と一言。

この“一言”が参加者にとっては最大のポイントで、皆様結構熱く語っていらっしゃいました。

自分の会社の会議では、終始黙っている人も少なくないのですが、さすがオリコミ応募者はレベルが高いというか。。。

僕は3番目ということで、前の2人の長さにちょっとびっくり。手短に自己紹介で済ませてしまいました。
(ご意見もらっていた方。ごめんなさ〜い)。。m(_ _)m..

でも、本当に皆さんそれぞれに意見をきちんと述べられていました。
個人的に印象に残った人は。。

・これから、会社を立ち上げる人。
・26歳で株歴7年の人。
・商品から会社を検索できないか?というおもしろい提案をするOL。
・おこさまと参加の方。
・証券20口座をひらき、10口座に株やお金をいれているが、
マネックスはゲームファンドだけの人。
・投資のメルマガやっている人
・冗談で応募したらあたった人
・3回応募してやっとあたった人

などなど。。

若い人から年配の方までいらっしゃいました。年配の方はうまく笑いをとってましたね。自分はまだまだ若い部類。。。。

●社員紹介では、社員の皆様が手短に一言。印象としては、やはり若い人がおおいなぁという感じでした。11人くらいの方が出席されていたようです。

●ソニーが発売したエアボード(12万円とか)、ワクワク対応(セットトップボックス+TVによるサービス)用にソフトを開発しているらしく、このデモンストレーションが行われました。通常のホームページよりエアボード、TVといったキーボードのない環境を考慮してあり、操作性はシンプル。
回覧されたエアボードを使った感想としては、自分はキーボードになれているし、値段的にも不要。でも、父親の世代にはシンプルでいいかもしれないと思いました。
テレビっ子の父には、どこでもテレビが見られて、株取引ができるなら、エアボードはいいおもちゃかもしれないというわけです。
でもLAN対応などが気になるところ。通信費は馬鹿にならないですから。

●ティーブレイクには、ケーキとコーヒーがサービスされました。

2回のダッシュ(自宅→駅、駅→会場)でお茶を飲みきっていた私には2つ目のペットボトルも(お茶、1リットル飲んじゃったよぉ。。。)。
食事をしていなかったので助かりましたねぇ(お茶腹)。。。

喫煙所でちょっと年配の方とおはなし。こちらが「ネット証券に年配の方なんてびっくりです」といったら、あちらは若い人がおおくてびっくりとか。

ちなみにうちの父は店舗派ですが、喫煙所で話した年配の方2人は口をそろえて「証券会社の店頭は近寄りがたい。うるさいし行きたくない!」と。

●ティーブレイクの後は、委員の自己紹介での話題について、松本社長からご説明。
これは、今回最大のお楽しみでした。生で松本社長のご意見を聞ける。

聞きなれた信用取引に対する姿勢は健在。いくつかピックアップします。

★ミニ株について

非公式ではあるが、4月中のサービス開始を目標に開発中とか。
銘柄については、ご意見を伺いたいところと。
フリークスさんでまた投票ですね!!

★単位株切り下げや税制について

これまでも関係機関に積極的な働きかけを行ってきた。これからも努力したい。

★黒字化しているM証券との比較。口座数はマネックスのほうがぜんぜん多いのになぜ赤字なのか?

【回答】
(苦笑しつつ)、マネックスのビジネスはユーザと取引所をつないで単に手数料をとるもの。何か付加価値のあるものを売っているとは考えていない。
ビジネスモデルとしては、ユーザが儲かってもいないのに手数料をとって生き残るようでは中長期的になりたたない。
M証券は口座数の増加が少ないが、話題性もあり、新規開設が少ないとは思えない。
しかし口座数で、マネックスに対して極端に少ないのは、新規開設に対して口座を閉じるユーザ数がそれなりに多いとふうに考えられる。つまり、カジノのように負けてでてゆくユーザが少なくないという感じになっている可能性がある。
信用売買をはじめ、活発に取引してもらえれば黒字化できるというモデルであるが、このようなビジネスモデルではユーザの中に、負け組みが少なからず存在するということになる。
マネックスのスタンスでは、このように負け組ユーザを増やして儲かる形ではなく、できる限り多くのユーザに儲けてもらい、その儲けから手数料を頂戴するような形で行きたい。

という感じでした。もっと丁寧な表現であったことは言うまでもありませんが。


★手数料について。

アメリカでも同様に格安手数料の証券会社が現れたが、結局成り立っていない。
会社がつぶれてしまっては意味がなく、会社がつぶれるようなサービスはサービスではないと考えている。

手数料の問題は、経営的にも大変微妙な問題なので常に慎重に対応を検討しているがE証券のキャンペーン結果からも、口座数の増加、約定数の増加などに顕著な結果はみられない。(最近の統計の数字を挙げながらのご説明)

*松本さん掲示板をみたような。。不愉快な思いをしたとこぼしていました。

★手数料については、せめて指値と成り行きをそろえられないかという意見も

手数料的には平均がほとんど1500円(ほとんど指値)になっている。
(コストの話などをしつつ)経営的に非常に微妙な問題なので簡単に下げますとは行かない点はご理解いただきたい。ただし、まったく検討していないわけではなく、常に慎重に考えているとのこと。

(苦笑しつつ、指値と成り行きの)どちらにそろえましょうねぇ!とおどけてみせる一幕も。

★ソニーバンクとの関係について

ソニーバンクはまだサービスを開始しておらず、現時点では特別な関係にはない。
ソニーとの関係は、重要であるが、出資関係があるからといってサービスを始める前から何かが決まっているわけではない。よいものがあれば一緒にやりたいというスタンス。


★月次報告書がとても読みにくい

月次報告は比較的大きな専門会社(実際には具体的な会社名をあげていた)にアウトソーシングしている。
月次報告書をかえるとマネックスの勘定系システムの全般的な変更をともない、大変大きな投資となる。このため、当面対応は難しい。

★月次報告の電子化などで手数料を下げられないか?

月次報告書の電子化は、制度改革で4月以降から対応可能になる。
ただし、手数料の値下げについては、別途説明したように慎重に考えたい。

★オリエンテーションコミュニティでの指摘に基づいて始めたサービスは?

出合注文や日計り、税務申告、ぱるる対応、サイバーバンクの時刻変更、ミニ株などたくさんある。

★女性や若い日と向けのサービスはどのように拡大されて行くか

クレディセゾンとの提携に期待している。カードの引き落としをマネックスの口座からできるようにしたり、CDからマネックスの口座にアクセスしたりなどが具体的なサービスとなりそうである。
クレディセゾンは西武のみでなく丸井、西友などのカードも一手に引き受けており、会員数は1100万人。600万ユーザが毎月利用しており、利用者は女性や若い人が中心。会員数も20万人/(月?)という勢いで増加している。


★入出金の画面が違うのは、不便。本来一緒にすべきでは?

技術的には可能なので、前向きに検討する。

★プロと個人投資家の情報格差はなんとかならないのか?

情報を発行する発行体の問題。手前みそな説明になるが、マネックスでは、ホームページから記者会見、しかるべき記者クラブなどへの発表は最大5分以上ずれないように気をつけている。しかし、各社それぞれのやり方なので、こればかりはどうにもならない部分がある。


★買い手口や売り手口の情報は公開してもらえないだろうか?

立会時間中の公表は、(東証?)会員以外には認められていない。
=>ある証券会社は電話をすると教えてくれたりするが。。。
=>。。。。。
立会時間後の公表が可能であれば、対応したい。取引所に相談してから
前向きに検討する。

この件については、委員の方に調査結果をメールでお知らせするということでした。
=>約束どおり、27日(3日後)にメールがきました。


●ディスカッションはさらにお楽しみ。松本社長の意見に突っ込めるのですから。
テーマは「情報とPR」

松本社長の説明は。。

情報の提供やPRはお金をかけ始めると際限なくなる。N証券に対抗するために大金をはたくようなことは避けたい。旧態然とした会社しかないところに、新しいサービスを提供するために会社を始めたのであり、会社がつぶれてサービスができなくなり結局、旧態然とした会社が幅を効かせることになる。
そのようなことには絶対にしたくない。
とはいえ、ユーザの意見を取り入れてよりよい、情報提供やPRを行いたいとのこと。

いくつか覚えているレベルで。。。

★リンクは充実してほしい。

【回答】
前向きに検討して実施する。調査やリンクの許可などがとれ次第
増やす。

★マネックス独自の情報がほしい。

★休眠口座はコストであり、実際に取引をしているお客を優遇する、
休眠口座を閉じるなどの処置が必要ではないか?

【回答】
休眠口座は、現在の相場で取引をしていないことも勘案するときわめて少ないと考えている。統計的にも、稼動口座数は、大和につぐ業界第2位である。

また、休眠口座自体の管理コストはほとんどない。ユーザ数に比例してかさむコストの多くは、立会時間中のアクセスによるもの。
休眠口座のお客様が立会時間だけ選んでアクセスしてくることは考えにくい。

実際に取引のあるお客様に対する優遇措置などは検討したいが、コスト的には、休眠口座があるために、取引のあるお客様がその維持費を支払っているような状況ではない。

また、8月からメールを送信するなどして取引のないお客様を活性化する
プロジェクトを立ち上げている。

★DLJが出しているリアルタイムソフトについて

【回答】
Webサービスというものは、ユーザがほしいときに欲しい情報が手に入れられればよいとおもっていて、Push型のサービスについては、現状は考えていない。
システムコストもかなりかかる。
リアルタイム株価ソフトに限らず、サービスモジュールとして開発、販売するような形態で実現するようなことはあり得るかもしれない。


★最近クレジットカード会社からMicrosoft Moneyの体験版が送られてきた。
資産管理のために取引データをダウンロードする機能に証券会社もいくつか対応しているようだが。。。(これには、年配の方が口々に「あれは便利」と反応)

【回答】
Moneyは昔使ったことがあるが、当時はたいした事がなく、最近はまったく気にかけていなかった。これは、調べる。
*システムの担当役員の方はご存知のようでした。Microsoftが提唱するアンサースペックとかいう仕組みのことですね。

======================================================================

ディスカッションは、結構盛り上がり、終了予定の16:00でもまったく終わる気配なしでした。そこでもう帰らなければならない人もいると思われるので、と、記念撮影! これはホームページに掲載されているやつですね。

当日のうちにホームページ掲載写真の高解像度版が添付されたお礼メールが送られてきました。 (^o^)//

結局、終了したのは、17:00でした。

文面では、“前向きに検討”などと書いていますが、実際の松本社長の回答には、「それはお約束します」という堅い回答がかなりありました。コストの絡む問題には、やはり敏感でしたがコスト割合などの経営データも大まかに示しながら実情の理解に勤めていました。
工藤さんからも「オリコミ委員の方ということで、お話しますが。。。」
という実情説明がありました。
これは、“企業の対応”としては目を見張るものです。
会議の進行や手配は、若い社員がおおく、どことなくぎこちなさが感じられる面もありましたが、さすがと思わせるものでした。
松本社長は結構ひょうきんに振舞うこともあり、会議全体はとても親しみやすい雰囲気。(質問の回答のときに社員さんに確認するときなどはてきぱき、会議の進行に口を出すときなどにもちょっと厳め!と思わせる部分もありました。社員の人から見ると厳しい人なんだろうなぁ〜という印象。まぁ当然ですけど。)

最後に出口で、(38度の熱をおして挨拶していた)松本社長に「サインをいただこうと思って買った本を忘れてしまったんですがぁ。。。」
と..なんとマネックス封筒の裏にサインをもらってしまいました。
「今日はありがとう!」というメッセージと日付入りサインをもらい寝坊して本を忘れた自分をせめつつ、サンドイッチをかじりながら帰途についたのでした。。。。

ちなみにお土産は、マネックス紙袋入りのマキシム・ド・パリのお菓子(結構立派なやつ)とマニアックグッズの決定版=マネックスティッシュ2つでした。

おわり。

by 匿名希望